2023年8月21日月曜日

お仕事用のショルダーバッグ

仕事をする女性のお客様からオーダーいただいたバーガンディ色のシュリンクと型押しの組み合わせによる仕事用のショルダーバッグ。
肩にしょってそのまま鞄を抱えるように持ちフラップを開け閉めする使用です。
A4の書類とご自分の小物が入るようにとのご依頼でした。
しょった時、短めのストラップは肩からハの字型に鞄本体に伸びます。
フラップの開け閉めの際の両サイドがなるべくストラップと干渉しないよう
いくつかの工夫をしました。










2023年8月10日木曜日

PM40 バリエーション 2

 英国ベイカー社のロシアンレザーレプリカと茶色のブライドルレザー、金具類は銀色でというご注文で底鋲はスターリングシルバーを使用した贅沢な組み合わせ。
独特な凄みを感じる鞄となりました。ベイカー社のこの革で鞄を仕立てるのは初めてなので、エイジングの行方も楽しみです。



2023年7月25日火曜日

懐かしいアタッシェケース

懐かしいアタッシェケースが20数年過ぎて里帰りです。
今見ても気合の入ったつくりだなと思います。
非常に長いスパンですが丁寧にお使い頂いていい味わいになっています。
表革はカールフロイデンベルグのボックスカーフ。
金具は全て銀(925)、もちろんアタッシェ用の銀錠前なぞある訳もないので
錠前の型は自作し鋳物屋さんに持ち込み、組み立て作業はFugeeで。
錠前の機構部は古いものを外し、いい位置に取り付け一応オリジナルと言うことで完成。
ただ市販の多くのこのタイプの錠前は開錠の時跳ねあがるバネがほとんど数年しか持たないということがあり、改めて錠前と一緒に設計し直し安全率を上げたバネにしました。
最近は木枠使用のアタッシェ等の注文が増え芯材を使った箱物を作る機会が減りました。
以前は結構注文はあったのですが。
これからは少し箱物のつくり等のご説明もしていきたいものです。
ゆったりとした柔らかささえ感じられる大好きな鞄を前にお客様とお話が弾みました。





2023年7月15日土曜日

PM40 バリエーション 1

 この形もいろいろな革や色の組み合わせをしてきましたが、最近の仕事から。
上の写真がシュリンクカーフのネイビーと黒いブライドルレザーのコンビ。
下がシュリンクカーフのネイビーとバーガンディ色のブライドルレザーのコンビ。
どちらもシックで素敵でした。






2023年7月4日火曜日

ボックスカーフの茶箱 7

長い時間茶箱制作にお付き合いいただきましてありがとうございます。
なかなか思ったような写真や文章にはならなくてお伝えしたい事が伝わらなかったかもしれませんが私達にとっては工夫しがいのある楽しい仕事でありました
44年前初めて革に触れてから、こういう面白い仕事もさせて頂くようになりました。
これは当然ですが私どもの仕事を認めてくれるお客様があっての事で本当にありがたい事です。
少し生意気なことを申し上げます。
今私どもがどんなご注文も自信を持って進められるのは他社(他者)の影響をなるべく受けないようにして、ひたすら自分達のベストだけを追い求めて作り続けた結果だと思っております。
今鞄に携わろうとしている方、ご自分の方向に迷いをお持ちの方、できれば十年以上ご自分のベストだけを追求する鞄作りをしてみてください。他と同じ物やディティールにばかりこだわるつまらないもの作りを必ず超えられると確信しております。



2023年6月20日火曜日

ボックスカーフの茶箱 6

作業もいよいよ後半に入っていくところです。
だんだん出来上がって姿を表していきます。
品物が非常に単純だということもあり、難しそうに見えるところはまったくありません。
でもそう見えるのはとても良いことです。こういうところに書かないとどなたにもわからないというのは少し残念なことでもありますが、何事もないようにさらっと見えるというのは大事なのです。余談ですが工芸とは呼ばれない鞄作りの分野にも自分の表現の限界を探ろうとする作り手達がいる事を知っていただけたらと思います。










          


 








 

2023年6月9日金曜日

ボックスカーフの茶箱 5

ものを作っている一部の方にしか分かりづらいとは思いますが、自分の中で「作る」の一番前に行こうとしたら破綻するか持ち堪えるかの際を爪先立ちでウロウロするものです。
下の縫っている写真は見て分かるように試作です。呑気に楽しく縫っています。
そして真ん中は微妙な距離感を綿密に計測し、それに革の伸びなぞを考慮に入れ0,5mmの半分の半分くらいを信じて胃を痛くしながら貼る瞬間です。
丁寧さにも、強引さにも、神経を張るにも、もちろん自分の手(技術)にも、
限界は当然あります。
でも自分の一番いいものだけを作りたいと思う気持ちも山ほどあるんです。
悔しい思いは日常茶飯事ですし爪先立ちのウロウロはいつまでも続きます。