2012年9月22日土曜日

大切なこと

これはアタッシェケースの完成品の部分と同じ場所の製作過程。
ベースと一枚革の張り込みはくるいが許されない嵌め殺しで、
ずれが出た時点で全ての作業と革がゼロになる。
作業はあらゆる部分のシュミレーションによる型紙の修正から始まる。
本番と全く同じ状況での部分テストを繰り返して厚さの管理、形状の管理をする。
そうして出来た微妙な形、厚み指示をした型紙で作られた一枚革を写真のように
一気に正確に張り込んで行く。
地味な粘り強い作業がFugeeのアタッシェ製作の要です。




2012年9月15日土曜日

Fugeeの時計ベルト

                        カルテをもとにつくり出す時計ベルト。
                      「お客様それぞれの腕のいちばん気もちのよい場所に
                      バックルとベルトの剣先が納まれば、さる革(ループ)は
                        ひとつしかいらない」
                        というのがひそかなこだわり。


ループの下を縫えるのも手縫いならでは。


2012年9月10日月曜日

女性のためのすこし大きめのハンドバッグ

なかなか毎月にならないのですが、HPのMonthly Workshopを更新しました。
長いおつきあいをさせていただいているY様が、ご結婚の際に奥様にもぜひ
Fugeeの鞄をと、オーダー下さったもの。ギリギリ肩にも掛けられ、手で
持っても不自然ではない、柔らかめの鞄という条件で考えさせていただいた。
Fugeeらしい口枠を使ったクラシックな鞄をゴツい印象にならないように
心がけたつもりです。持ち手の金具はメンズのバッグでつかうものを使用する
予定だったが、試作の際、鞄の大きさに対して大きめで目立ちすぎるのが気になり、
急きょ真鍮を削ってつくることになった。
キャメル色の鞄を開けたときに見えるピンク色の裏革が印象的。

Monthly Workshop    http://www.fugee.jp/monthly/index.html





2012年9月7日金曜日

時計ベルトのカルテ

地味だが、Fugeeでは時計ベルトのオーダーシステムがある。
お客様それぞれの腕にぴったりの長さのお好みの革のベルトが、
大切な時計を演出します。
腕に対してのバックルの位置や、バックルからさる革(ループ)の距離、
ジャストホールから剣先までの長さも非常に重要。
ワン アンド オンリーの型紙を作り、仕立てる。


ちょっとした革の厚みの差によって微妙に全長が変わる。
これは、毎回安定した寸法をだす為に作り出したカルテ。

2012年9月1日土曜日

アタッシェの木枠

アタッシェケースは大ざっぱに言うとつくり方が2種類ある。
ひとつは、合成の芯材を革に貼付けてつくった部品どうしを縫い合わせ、要所に
フレームを入れる方法。
もうひとつは、木ですっかり枠(箱 を作り込み、その上に革を着せ
時には革を木と一緒に縫い込むこともある方法。
今回のフルオーダーは、木枠でつくるほうのアタッシェケース。


木の枠はこちらで図面を書き、木工の職人につくってもらう。もちろん我々鞄職人は
木のことはほとんど何も分からない。 それ故、ただ単にこちらの図面どうりに木枠が
出来上がればいいというものではない。どこにどういう力がかかり、どう耐久性を
もたせるかを私共鞄屋にフィードバックさせる職人でなくてはならない。
時として、私が書いた図面と板厚が変わったり、根本的なかたちが変わったりもする。
当然、彼の提案によるものである。大切な共同作業者である彼とはもう十数年の
付き合いである。共にひとつの仕事に対して「腹を切る」くらいの覚悟で臨んでいる。
鞄の一部を自分でない人にゆだねるのであるから当然なのだろうが、本当に信頼できる
いい相棒である。





今回の枠が出来上がってきた。素材は検討の結果、ポプラになった。
これから、Fugeeでの加工となる。




2012年8月30日木曜日

お休みのお知らせ

本日8月30日木曜日は勝手ながら仕入れの為お休み致します。
明日のお出でお待ち申し上げております。

2012年8月27日月曜日

チャリ革のダレスバッグ

DA41型のダレス
鞄好きの方が見たらきっと引きつけられると思う。
チャリ革の大きな特徴である凄みのあるシボ。
革を十分吟味して一番合いそうな一枚を選び、
特にシボが強調されるショルダー部分を鞄の正面に 持ってきた。
こういう革は往々にして迫力だけのものが出来やすいので、
より繊細で丁寧な作業を心がけた。
ステッチの色は黒でほとんど目立たないが、よく見るとしっかりした手縫が上品さをいっそう際立たせている。