2021年7月7日水曜日

クロコダイルの時計ケース (3)

よく「仕事は段取りが9割」と言われますがこれは特にその傾向がつよいケースです。
図面検討から始まって、外からの力に耐えるよう仕立てをどう工夫するか。
クロコの斑をどんな具合に合わせるか。
ぐるっと輪になったケースの胴部をどう処理するか。
それらを綿密に決めてから作業に入ります。


 

2021年6月27日日曜日

クロコダイルの時計ケース (2)

 骨董品でもたまに馬蹄形のケースを見る事があります。
丸い形は力の配分がバランス良く安定して蓋と胴とのハメ合いに最適です。
難点は開閉のための蝶番を曲面では作りづらい事です。
ですから前の方が丸い形で後ろは直線であることががこの種類のケースに
最適な形状になります。







2021年6月20日日曜日

クロコダイルの時計ケース (1)

以前展覧会のおり展示品の一つとしてクロコの馬蹄型小物ケースをつくりました。
それをご覧になられたお客様からそのケースをベースにした
ご自分の大切な時計を入れるケースをというご注文をいただきました。
革はダークグリーンのクロコを使います。




         

                                 





2021年6月11日金曜日

憧れのカバン(2)

鞄が開くところをお見せいたします。
どうも金具に書いてある文字からドイツのもののようです。
こういう面白いものは色々な分野で見られるものなのでしょうが
思わずニヤっとするような機構を鞄にもつくった昔の人に敬意を評したいです。







2021年6月5日土曜日

憧れのカバン(1)

40年以上鞄作りにたずさわっていると色々なことがおきるものです。
鞄を始めたころエース(大手の鞄の会社)の「鞄の博物館」に毎週のように通っていて、
持ち手もその周辺の金具も美しい鞄を見つけ、憧れるように毎回見入っておりました。
ところが先日何気なしにインターネットを開くと本体の部分は博物館のものとは
違いこそすれまさに同じ金具を使用した鞄を見つけました。
手に入れられるとのことでさっそく購入し数日前に届きました。
もちろんアンティークのめずらしいものです。
あまりに嬉しいので皆様にもお見せしたいと思います。
持ち手の真ん中に鍵穴があります。
アット驚く開き方をする鞄なんです。



 


2021年5月27日木曜日

なんて自由

 イギリスのアンティーク鞄の持ち手と持ち手の座です。
持ち手を長めに作って取り付け金具を少し離し気味に付けるようになると
鞄を持ち上げた時の引っ張る力は金枠の真上にではなく持ち手の中心に向かって
ななめに掛かっていきます。
この鞄の場合はそういう持ち手が取り付けやすいように金具が
面白い形で作られています。
回転軸にはこじる力が掛かるので合理的かどうかはわかりませんが
なんとも気持ちがわかる作りなのです。
ちょっと愛おしさ感じるアンティークです。



2021年5月18日火曜日

新緑の季節

緑が美しい季節です。
人間界はコロナ渦でたいへんですが、自然のいとなみや動物たちのようすはなにも変わってないようにおもいます。
あまり外に出ない鞄屋のくらしも、世間とはすこしかけ離れているかもしれません。
写真は現在の展示用鞄 きれいなグリーンのPNBX型のショルダーバッグ、椿の若葉と咲きはじめのどくだみの花。